2011年9月12日月曜日

Geotif形式のファイルに変換したい

Shapeファイルをラスタ画像形式に変換する際に位置情報を持つGeotif形式で変換しておくと便利です。

ArcGIS10を使った変換方法を示します。

まず、出力したいShapeファイルを表示します。ここでは、1次メッシュで切り取ったShapeファイルを表示しています。ファイルメニューからマップのエクスポートを選びます。20万分の1日本シームレス地質図を1次メッシュごとに分割したShapeファイルは、統合地質図データベース(GeoMapDB)から最新版のデータをダウンロードできます。(閲覧画面に入って上部のダウンロードメニューから電子認証付データファイルダウンロードを選びます。)

20万分の1日本シームレス地質図を1次メッシュで分割したファイルを表示

次の画面で、ファイル名を決めて、ファイルの種類からtiffを選びます。オプションで解像度を指定します。ここでは300dpiとしました。また、忘れずにワールドファイルの作成をクリックしておきます。


次に形式タブをクリックして、カラーモードは24-bit true color, 圧縮はなし、背景色は白を選びます。
GeoTIFFタグの書き込みをクリックします。(ワールドファイルの作成をクリックしているので、どちらかをチェックすればよいのですが、こちらのほうはtif画像のヘッダーに測地系などの情報も書き込まれるのでこちらもチェックしておきます)


保存ボタンを押すと、tiffファイルができます。

このtifファイルをArcMap上に並べてみると、縁の白い部分が周りについているためうまく並びません。


そこで、1次メッシュのShapeファイルを利用して不要な周辺の部分を切り取ります。
選択ツールでこれから作業する1次メッシュの範囲を選択ツールで選びます。そして、 ArcToolBoxを開いて、データ管理ツール>>>ラスタ>>>ラスタ プロセッシング>>>クリップを選びます。


次の画面で、入力ラスタに周囲を切り取りたいラスタ画像(ここでは5233b.tif)を選びます。出力範囲は、先ほど範囲を選択したMeshファイル(MESH1_Download)を選びます。出力ラスタデータセットには、任意の場所に名前を付けて保存します。このとき必ずtifの拡張子をつけることを忘れないでください。拡張子をつけないとジオデータベース形式で保存されてしまいます。入力フィーチャをクリップジオメトリとして使用(オプション)のチェックは外しておきます。


 OKを押すと、周りが切り取られます。残りの地質図の余白も切り取ればきちんとつながります。


Clipすると出力データの色合いが鮮やかになっていることがあります。その場合は、画像ファイルを右クリックして、プロパティを表示し、ストレッチのタイプを標準偏差から”なし”に変更してください。


そうすれば正しい色で表示されます。この色調を保存したい場合は、layerファイルとして保存しておくとよいでしょう。




切り抜いたtifファイルはPaintやPhotoshopなどの通常の画像処理ソフトでも扱うことができます。必要な部分を切り取って論文やプレゼン等に使えます。(ただし,ArcGIS9で上記の切り取り作業を行うと,うまくPaintなどで表示できません.周囲をこの方法で切り取りたい場合は,ArcGIS10をお使い下さい.もしくは,位置座標付きのラスタデータとして使用しないのであれば,Photoshopなどで必要なところを切り抜いても問題ありません)


投影法が気になる場合は、はじめに投影法をUTM等にしておいて、エクスポート、切抜きを行いましょう。