2010年8月17日火曜日

任意の範囲で切り抜きたい

地質図を任意の範囲で切り抜きたいことはたびたびあります。下記のように行えば任意の範囲で地質図を切り抜くことが可能です。


1.切り抜く範囲のシェープファイルを作成します

○ArcCatalog上で右クリック>>> 新規作成>>>シェープファイルを選びます。名前は、ここでは、Clip_Areaとしました。フィーチャータイプはPolygonを選びます。空間参照の部分は、編集ボタンを押して、選択ボタン>>>日本周辺座標系>>>地理座標系(緯経度)を選び、これから切り抜くファイルと同じ地理座標系を選びます。ここでは、JGD 2000.prjを選びました。インポートボタンを押して、これから切り抜くファイルを指定しても大丈夫です。

ArcCatalog上で新規にシェープファイルを作成します

地理座標系を指定します

○作成したファイルを、これから切り抜きたい地質図を表示したArcMap上にドラッグして追加します。表示メニュー>>>ツールバー>>>エディタを選んで、エディタメニューを表示します。左端のエディタボタンを押して、編集開始を選びます。タスク:新規フィーチャー作成、ターゲット:Clip_area(先ほど追加したファイル名)となっていることを確認して、鉛筆ボタンを押します。左クリックを繰り返して、任意の範囲を描きます。クリックする前に右クリックして、絶対X,Yを選べば緯度経度を指定して、範囲を作成できます。最後にダブルクリックして確定します。今回は矩形にしましたが、多角形を作成し任意の形で切り抜くこともできます。作成後、左端のエディタボタンを押して、編集の保存>>>編集の終了を選びます。

エディタで、切り抜く範囲を作成します


2.クリップを使って切り抜きます
 
○ArcToolBoxで、解析ツール>>>抽出>>>クリップを選びます。入力フィーチャーは、切り抜かれる地質図(ここでは、all_japan_b_a)を指定します。クリップフィーチャーは、先ほど作成したClip_areaを指定します。出力フィーチャークラスは任意の名前を指定します。断層レイヤ(all_japan_b_l)も同様に切り抜きます。

クリップで指定した範囲を切り抜きます
地質図のレイヤと断層のレイヤを切り抜いたところ


○切り抜いたレイヤに色をつけます。切り抜いたレイヤ(all_japan_b_a_Clip1)を右クリックして、レイヤプロパティを開き、シンボルタブをクリックします。そこで右上のインポートボタンを押します。色のついた元の地質レイヤ(all_japan_b_a)を指定します。次に出てくる画面はそのままOKを押します。切り抜いた断層レイヤも同様に、元の断層レイヤを指定して線の形式を変更します。

切り抜いた元のレイヤーの色や線のシンボルをインポートします



○任意の範囲で切り出された地質図が完成しました。目的に応じて、メッシュデータや市町村境界データなどを利用して切り抜くこともできます。

切り抜いた地質図

 お試しいただければ幸いです。

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