2014年10月17日金曜日

VMware上にUbuntuをインストール

各パソコンに,仮想環境を構築し,Linux(Ubuntu)をインストールします.

ワークショップでは,Windowsの方は,VMware Player,Macの方は,VMware Fusionを入れました.

VMware Playerは無料で使えます.VMware Fusionは有料ですが,一定期間は評価版を使えます.もちろんBoot CampやParallelsなどで構築しても問題ありません.

VMwareの場合は,インストール後,必ずVMware Toolsを入れましょう.実行速度が速くなりますし,WindowsやMac側のファイルをドラックアンドドロップでUbuntuにコピーできるようになります.インストール方法はこちらを参照して下さい.

VMware ver.7では,途中で「簡易インストールの進行中は,WMware Toolsのインストールを手動で起動できません.」というエラーメッセージがでてインストールできないことがあります.その場合は,こちらを見て下さい.

Ubuntu 14.04の日本語RemixイメージをUbuntu Japanese TeamのHPなどからダウンロードします.英語版でも問題ありません.

VMwareで追加を選び,ダウンロードしたイメージファイルを参照してインストールします.
インストール方法は例えばこちらを参照して下さい.

Mac上にインストールしたUbuntu14.04

Ubuntuを使うためには,最低限のLinuxの知識が必要になります.初めての方は,例えばこちらのサイトで基本的な使い方を覚えましょう.もちろん,入門書を買ってきて読んで頂いてもOKです.使いながら覚えればよいと思います.

Ubuntuに各種ライブラリーをインストールするには,Synaptic Package Managerが便利です.ソフトウェアセンターからSynaptic Package Managerを検索して,インストールして下さい.

ソフトウェアセンターでSynaptic Package Managerを検索しインストール





火山防災のためのコンピューティングワークショップ2014

長らくご無沙汰していましたが,再開したいと思います.

10月10日〜13日の4日間,火山学会の火山防災委員会主催の「火山防災のためのコンピューティングワークショップ2014」を日本大学で開催しました.

ワークショップでは,参加者のノートパソコンに,仮想環境(WMWare)をつくり,Linux(Ubuntu14.04)をインストールした上で,Titan2D,Tephra2,QGIS,VHub,G-EVER等が使えるようになることを目指した講習会を行いました.そこでは,企業の方,大学関係者,院生等約15名の方が参加しました.今回参加できなかった方のために,少しずつその際の内容を書いていきたいと思います.ぜひ,お試し頂いて,各種防災に役立てて頂ければ幸いです.

Titan2D: ニューヨーク州立大学バッファロー校が開発した火山重力流シミュレーション.火砕流,岩屑なだれ,土石流を始め,雪崩などの研究に広く用いられている.VHubのサイトからソースコードをダウンロードできる.

Tephra2 :  南フロリダ大学で開発された移流拡散モデルを元にした降下火山灰のシミュレーション. VHubのサイトからソースコードをダウンロードできる.

QGIS :  オープンソースの地理情報システム(GIS). 以前はQuantum GISと呼ばれていた.ここでは,Titan2DやTephra2で用いる標高データ(DEM)の作成に用いる.

VHub :  ニューヨーク州立大学バッファロー校が中心となって進めている情報共有のためのプラットフォーム.多数のオンラインシミュレーションがある.Titan2DやTephra2もこのVHub
上で動かすことができる.全世界で800人以上のユーザーがいる.

G-EVER :  産総研地質調査総合センターが中心となって進めているアジア太平洋地域の地震及び火山に関するハザード情報共有プロジェクト.ワーキンググループ活動の1つとして,EneryConeやTitan2DをWeb上で利用できるのG-EVER火山災害予測支援システムを開発している.