2011年7月25日月曜日

シームレス地質図を1次メッシュ単位で切り出す方法

シームレス地質図を20万分の1地質図幅の単位(1次メッシュ)で切り出す方法をまとめてみました。

まず、 ArcMap上にシームレス地質図を表示します。
1次メッシュのShapeファイルを読み込みます。1次メッシュのファイルは今回はESRIジャパンのサイトからダウンロードしたファイルを使っています。
ArcGIS10で20万分の1日本シームレス地質図と1次メッシュファイルを表示


これから切り出したい1次メッシュの部分を選択します。その際に下の地質図のポリゴンを間違えて選択しないように注意しましょう.

その上で、ポリゴンジオプロセッシングメニューから、クリップを選びます。入力フィーチャには地質図のポリゴンレイヤーを選びます。クリップフィーチャには1次メッシュを選びます。出力フィーチャクラスには任意のファイル名を付けて保存します。ここでは、5234_d_a.shpとしました。


クリップを使って切り抜きます

 OKを押してしばらくすると、切り取られたファイルが最上部に追加されます。

5234の範囲の地質図が切り取られました

このままではポリゴンに色がついていないため、日本全国のシームレス地質図のポリゴンレイヤーのスタイルを切り出したレイヤに反映させます。切り出したファイルを右クリックしてでてきたレイヤプロパティからシンボルを選びます。右上のインポートボタンをおしてall_japan_d_aのレイヤーを指定します。

地質図ポリゴンの色情報を先ほど作成したレイヤに読み込みます。

 OKを押すと、シンボルのマッチングの画面がでてきますので、New_Noを選びます。

シンボルのマッチングでは、New_No(詳細版の凡例番号)を選びます。

地質図のラインレイヤーについても同様にクリップを選んで切り出します(ArcToolBoxから検索してClipを呼び出してもOKです)。入力フィーチャはall_japan_d_l、クリップフィーチャーは1次メッシュとします。出力フィーチャは,ここでは5234_d_l.shpとしました。
シームレス地質図のラインレイヤーをクリックで切り出します。

しばらく待つと、切り出された5234の範囲の地質図のラインレイヤーが最上部に表示されます。

切り出したラインレイヤを表示。

ポリゴンレイヤーと同様に、ラインスタイルをall_japan_lから読み込みます。レイヤーを右クリックしたうえで、シンボルを選び、インポートボタンを押して、ライン情報を読み込みます。

切り出したラインレイヤーにラインスタイルを読み込みます。
切り出した地質図のポリゴンレイヤーとラインレイヤーをそれぞれ右クリックして、レイヤースタイルとして保存しておきましょう。次に開くときに色やスタイルが保持されます。


レイヤファイルを保存しておきましょう

 日本全国のShapeファイルから切り出すと、ファイルサイズが大きいので、Clipの処理に時間がかかります。下記のようにいくつかのメッシュを選んでおいて、サブファイルを作成してから順に1次メッシュごとに切り出すと比較的効率よく作業ができます。

何地域をまとめて切り出しておいて、そのサブファイルを1次メッシュごとに切り抜くと効率的に作業ができます

切り出したい地域が多量にある場合は、Splitを使えばまとめて分割できます。
まず、上記の方法で、分割したい地域全体をClipで切り出します。下記の図は、九州南部地域を切り出しています。

九州南部地域をClipで切り出した

Splitで分割する前に、Meshの属性テーブルを開いて下記のように、ファイル名をあらかじめ用意しておくと便利です。属性は必ずtextにしておいてください。フィールド演算を使えば1次メッシュの番号との組み合わせでファイル名を作成できます。

分割後のファイル名をあらかじめMeshの属性テーブルに用意しておきましょう
 ArcTool Boxから、Splitを選んで、下記のように入力すると九州南部地域を一度に分割できます。

ArcTool BoxからSplitを選んでまとめて分割します
作成したShapeファイルには、色や線のスタイルがついていませんので、上記の方法で、既存のレイヤーから読み込んで下さい。最後にレイヤファイルやmxdファイルを保存しておきましょう。(図ではArcGIS10で見本を示していますが,少しバグがあるようなので,ArcGIS9で行うことをお薦めします)


2010年12月1日水曜日

RunMateGPS

ジョギング用に使えるiPhone用のGPSアプリがありました.RunMateGPS.これは,かなり良くできています.
RunMateGPSの画面

地図は,あらかじめ走るルート付近を読み込んでおけばキャッシュに保存されるようなので,ジョギング中にインターネット接続しなくてもルートを表示してくれます(バッテリーが長持ち).作成したルート(gpx形式)をメールで送信し,それをGoogle Earth上に表示することもできます.Google Earthではタイムライン表示もされます.

Google Earth上でルートを表示したところ.

これを応用すれば,野外調査用のiPhoneアプリの開発に使えそうです.

ちなみに,HikeMateGPSBikeMateGPSというアプリもあります.HikeMateGPSの方は,露頭地点の記録や写真の記録,調査ルートの記録などにも使えます.

iPhoneをお持ちの方は一度お試しください.それぞれ350円です.



以下はサイトの宣伝内容です.

RunMateGPSは簡単なランニングからジョギング、マラソンに至るまで幅広く活用できるランニング専用のアプリケーションです。

:: ランニング運動に関する多様な情報をリアルタイムで確認。
RunMateGPS は「ペース」を中心にランニングに関する多様な情報をリアルタイムで発信します。また、「グラフモード」メーターと「マップモード」メーターが基本的に提 供され、走る途中ペースの変化をグラフでリアルタイムで確認できるほか、Googleマップで走ったルートをリアルタイムで確認できます。

:: 「ペース・デザイナー」機能でランニングの運動計画を立てる。
「トレーナー」メニューの「ペース・デザイナー」機能を使い、「どんなペース推移で走るか」を前もって計画することができます。
「ペース・デザイナー」を通じて走りたい運動距離を一定の時間区間ごとに分け、区間ごとの平均ペースを設定することができ、デザインされた「ペース計画」を「トレーナー・メーター」に適用し、それに合わせて走ることができます。

:: ペース・バンド/チャート
RunMateGPSはペース・バンドでランニング計画を立てることができ、走った後その結果をすぐペース・チャートで確認できます。

:: 万歩計機能で運動量をチェックしてみてください。
RunMateGPSには万歩計機能があり、どのくらいのステップで運動したのか確認できます。

:: 音楽と一緒に走ってください!
RunMateGPSはアプリケーションを終了することなく、聞きたい音楽を選択して聞く「Juke Box」機能があります。

:: 保存された運動ルートを読み込み、記録更新に挑戦してみてください!
保存された移動ルート・データを読み込み、googleマップでどんなルートで移動したのか確認し、そのルートで走ることができ、記録競争をすることができます。

:: 走った記録を他の人と共有してみてください!
電子メールやマッシュアップを通じ、RunMateGPSが保存したすべてのトレーニング情報や写真が送信できます。
特 にマッシュアップ機能で送信するとペースやカロリーなどをグラフで確認し、ランニング結果を分析することができ、書き込み機能で自分のマッシュアップの中 でコミュニティができます。また、マッシュアップは個人ブログやコミュニティ、フェイスブック、ツイッターに自由で簡単に載せることができ、友達と自分の 経験を共有することができます。

:: すべてのランニング記録をまとめ、運動日誌を作ることができます。
RunMateGPSの「運動日誌」機能で走ったすべての記録をまとめることができます。
また、「運動日誌」に保存されている運動量を含むすべての情報を「運動記録グラフ」で年度別、月別、デイリーで一目で確認できます。
そして、カレンダー機能で自分の以前の運動結果を簡単で素早く確認できます。

:: 写真でライディングの思い出を残してください。
RunMateGPSはiPhone写真撮影機能を支援します。ライディング中撮った写真にはGPS情報があり、ライディング・ルート化し、RunMateGPSやGoogleマップでも確認できます。

:: 効果的なランニング運動のための情報収集
走りながら平均ペース(速度)、最高ペース(速度)_、現在ペース(速度)、運動距離、運動時間、ステップ数、消費したカロリーをリアルタイムで確認し、保存できます。